働くメリットは何か
金銭的な余裕が生まれる
定年後に働くメリットとしてまず挙げられるのが、金銭的な余裕が生まれる点です。継続して収入を得られるので、年金と共に十分な蓄えを持ちながら生活できます。どれだけの生活費が必要かは人によって異なると思いますが、ゆとりのある生活を望むのであれば年金だけでは足りません。仕事を続けて収入を得ることで、貯金を切り崩さずに暮らしていけます。
生きがいを持てる
生きがいという点でも、働くことには大きなメリットがあります。内閣府の調査によれば、シニア世代の3割以上は仕事に対して生きがいを感じていることが判明しています。仕事は社会とのつながりを生み、自分の役割を持てるので充実感を得やすくなります。定年後に喪失感を覚え、何をすればいいか分からないと悩む人も少なくありません。そういった人ほど、仕事に対して生きがいを持っている傾向にあります。定年後も元気に働き、生きがいを感じながら暮らすことをおすすめします。
刺激がある
働くことで周囲と交流する機会が増え、様々な刺激を得られます。仕事によっては、自分よりもかなり若い世代と接することもあるでしょう。もちろん、同世代が多い職種で働くことも刺激になります。仕事を通じて積極的に意見交換や悩みを共有し、結果的に公私でつながりが深まることもあります。仕事仲間ができることで前向きな思考が身につき、日常生活にメリハリが生まれるでしょう。
健康的になる
働くことは健康促進にもつながります。職種によって程度は異なりますが、身体を動かす機会が増えます。逆に、仕事をせず家の中で過ごしていると、食欲が低下して体力や筋力が衰える可能性が高くなります。老化を防ぐためには適度な運動が必須です。適度な運動は認知症予防にもつながります。仕事は収入を得ながら健康を維持できる、まさに一石二鳥の方法といえるでしょう。社会との関わりが薄くなると、孤独感が強まりうつ病のリスクも高まります。心身の健康のために、元気なうちは働くことをおすすめします。
夫婦関係にも影響する
働くことは夫婦関係にもいい影響を与えます。夫婦関係を維持するためには、適度な距離感が必要です。定年後に顔を合わせる機会が増え、夫婦喧嘩が頻発するケースも少なくありません。事実、熟年離婚をする夫婦は年々増加傾向にあります。働く時間を確保できれば、顔を合わせる時間が減り、お互いの距離感をキープしたまま生活できます。
一方で、定年後はできる限り夫婦のための時間に使いたいという人もいるでしょう。それはとても素敵なことなので、その場合は無理矢理働く必要はありません。「夫婦の時間を確保したいけど老後の生活費が不安」ということであれば、これまでよりは働く時間を抑えて、空いた時間を夫婦生活に使うといいでしょう。
定年後に働きたい方へ
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